(平成15年度)転倒予防・寝たきり防止指導のための実践研修会  開催報告

日時: 平成15年9月28日(日)
午前9:30〜午後5:15
会場: 東京YMCA東陽町センター
〒135-0016
東京都江東区東陽町2-2-20
[開催の趣旨]
      平成18年、この年を境に我が国の総人口は出生率の低下により減少に転じてまいります。このため、高齢者の活性化は国の緊急な課題となり、 「健康日本21」の大きなテーマとなっております。
又、今後自らの人生の終末を迎えるまで、自立した形で過ごしたいとの願いは国民誰しもの願いといって良いでしょう。 近年、高齢者のための筋力維持強化のトレーニングが注目され色々な成果を挙げ始めております。しかし一方、高齢期になると体力的にも個人差が大きくなり、又各種の生活習慣病を抱えられるようになってまいります。 このため、若者の指導とは視点を変え、常にトータルな判断を踏まえて指導内容を組み立てて行く必要が出てまいります。
    筋力強化を目指すときも、調整力、柔軟性、エアロビクス能力等のトータルなケアの中で指導して行くことが大切です。さらに、指導する場所が機器類を完備していないケースも多い現状を鑑みますと、 手具等によりその場に応じた組み立ても必要になってまいります。
そこで今回このような環境下での手法や安全確保の手法も踏まえ、筋力アップトレーニング等の見直しを図り指導能力を増やして行けるよう、実践研修会を開催いたしました。
[対象]
  健康運動指導士・健康運動実践指導者
医療法42条施設・運動療法施設の指導者
市町村事業を推進する保健師
理学療法士・作業療法士
健康増進施設・フィットネス施設の指導者
介護施設の担当者等
[主催]
  特定非営利活動法人 日本運動療法推進機構
[後援]
  財団法人 健康・体力づくり事業財団
[プログラム]
9:00 (受 付)
9:30 ○  講 義 @
   「高齢者の体力・筋力について」
   ※加齢に伴い変化する身体機能と個人差の医学的解説
      愛知医科大学運動療育センター参与  名誉教授 丹羽 滋郎
10:45 ○  講 義 A
   「高齢者の骨折と転倒予防について」
   ※寝たきりの最も大きな原因である骨折とその対策を解説
      東京都老人総合研究所  副所長 鈴木 隆雄
12:00 昼食・休憩
12:45 ○  実 技 @
(2:15) 「マシンによる筋力アップトレーニングの手法」(カリキュラム、評価、安全確保)
   ※主要なマシンを利用した指導方法を講習
      愛知医科大学運動療育センター理学療法士
      健康運動指導士 中田 昌敏
   [注)実技@と実技Aとは同時間に半数づつ受講し、後半の時間に交代]
2:15 ○  実 技 A
(12:45) 「フロアに於ける筋力アップトレーニングの手法」(カリキュラム、評価、安全確保)
   ※自重、セラバンド、ボール、ダンベル等を利用した指導方法を講習
      (財)栃木県健康倶楽部 企業・市町村サポートクラブリーダー
      健康運動指導士 小室 史恵
      愛知医科大学運動療育センター理学療法士
      健康運動指導士 宮川 博文
3:45 ○  実 技 B
   「医療法42条施設に於ける高齢者指導の実際ーーーム・ウ21の姿勢習慣病克服の手法」
   ※指導現場に於ける問題点とその対策について
      (医)健生会ム・ウ21あざみ野  健康運動指導士 山田 和彦
   「質疑応答」
5:15 (閉 会)

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